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今日も私は、お父さんとお兄ちゃんとセックスする。
第29章 真人お兄ちゃんの誕生日
 タオルを水で濡らして絞ってからビルの中に入ると、真人お兄ちゃんと玲奈さんがエントランスのソファーに座っているのが見えた。


「お水買ってきたよ」

「ありがとう。ほら、飲めるか、玲奈」


 真人お兄ちゃんはペットボトルのキャップを緩めて、玲奈さんに渡す。でも自分では持てなさそうだったから、真人お兄ちゃんがペットボトルを傾けて飲ませてあげた。


「お兄ちゃん、首元のボタン外したほうがいいかも。あとこれ、水で濡らしたタオルで首元冷やしてあげて」


 私は二人の様子を見守った。
 

 さっきは真人お兄ちゃんは玲奈さんに冷たかったけど、やっぱりあれはわざとだったんだって思った。今は本当に玲奈さんのことを心配してるし、遊びで付き合っていたわけじゃない。ちゃんと玲奈さんを大事にしてたんだと思う。


「……ありがとう、真人……」


 玲奈さんは少し回復したみたいで、自分で水を飲めるようになった。


「大丈夫なのか?」

「……大丈夫……」


 そう言って玲奈さんは立ち上がろうとするけど、またふらついてしまった。


「ばか、無理するな」

「……っ」

「タクシーで帰ろう。家まで送る」




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