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第28章 キャンプでセックス（３）

「何って……キスだよ？　今するの、嫌？」

「……君は兄とキスをするのか？」

「え？　何言ってるの、お兄ちゃん」

「だからオレは君のお兄ちゃんじゃない」


　え……意味がわからない。
　どう見ても、目の前にいるのは大翔お兄ちゃんなのに……大翔お兄ちゃんじゃない？


「わけわかんないよ……どうしてそんなこと言うの？　花火終わったら続きしようって言ってたのに……」

「続きって……」

「私さっきからドキドキして、なんか変なの。お姫様抱っこされたからかな？　今すごくお兄ちゃんとキスしたいの……」

「……」


　私は黙ってしまった大翔お兄ちゃんにもう一度唇を近づけてみた。


「……オレとしたいのか？」


　大翔お兄ちゃんの口が開く。


「……うん、したい。セックスしたい……」

「……っ！」


　私は驚く大翔お兄ちゃんに無理やりキスをした。


「……んっ」


　大翔お兄ちゃんから声が漏れる。なんだかいつもと違って、触れ合う唇が気持ちいい。
　でも大翔お兄ちゃんはいつもみたいにしてくれない。ずっと口を閉じてる。