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大きなクリの木の下で
第15章 結ばれる夜

「えっ?私も脱ぐの?」

「別に脱がなくてもかまわないけどさ
僕にシャワーを使って洗ってくれるんだろ?
それとも一人で勝手に洗えとでも?」

「もちろん、介助としてシャワーで体を流してあげるわ」

「だろ?だとしたら水が跳ねてびしょびしょになっちゃうだろ?
着替えはもちろん持って来ていないだろうし…
だとしたら裸になるのが一番合理的じゃないか」

そういうものかしら?

何だか、うまく言いくるめられた気がしないでもないけれど、
竹本の言うように着替えを持ってきていない以上、裸になるのがベストだと思った。

「ちょっとぉ…向こうを向いていてよ」

脱衣を始めようとする静香を
竹本はニヤニヤしながら眺めている。

「君だけ僕のヌードを見るというのは不公平だと思わないかい?」

「もう!減らず口だけは相変わらずなんだからぁ」

膨れっ面する静香だったが、その目は優しく微笑んでいて
竹本に全裸をさらけ出す興奮と高揚が心に渦巻いていた。

「さ、僕が脱がしてあげるよ
右手を動かすのもリハビリの一環だから協力しておくれよ」

竹本の指がワンピースのボタンを外しにかかる。
そこで静香はハッとなった。
昼間に若い刑事に抱かれたままだったことに気がついた。

キスマークを付けられた記憶はないけれど、
彼が付けていたコロンの残り香があるかもしれない!
それに、パンティーはあの後すぐに新しいものを買って履き替えてはいるけれど、中だしされた後にしっかりと洗えていないから真新しいパンティーのクロッチ部分に白い汚れが付着していないとも限らない。

「ごめんなさい、自分で脱ぐわ」と竹本から少し離れて
サッサとすべてを脱ぎ捨てると、竹本より先にシャワールームに飛び込んだ。

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