この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
大きなクリの木の下で
第13章 刑事 真垣幸太郎

「えっ?ごめんなさい。
つい、はずみで言っちゃったけど、冗談だから」
「僕を誘っておいて今さら冗談でしたってのはダメですよ
ええ、わかってますとも、あなたがレズビアンだってことも…」
ああ…彼には美代子との会話をマイクを通じて聴かれていたのよね…
あの時、美代子がおまんこを舐めたとか言い出して、慌ててマイクを外そうとしたけれど彼は聞き逃さなかったのね…
「いいんです、あなたがレズビアンで男に興味がなくても」
彼の大きな手で頬を挟み込まれる。
そのまま、あっという間に口付けされた。
久々のキス…
竹本とのキスのように心はときめかないけれど、
それでも男性の唇の感触にうっとりしてしまう。
思わず静香から舌を伸ばして彼の舌を待ちわびた。
「いいんですよね?お相手してくれるんですよね?
決して不同意ではないですよね?」
ここまでその気にさせておいて、同意も不同意もあったものじゃないのに、彼は警官らしく同意の一言が欲しいらしい。
「ええ、いいわ…
でも、約束してください、あなたを受け入れるのは今回が最初で最後だと」
「ええ、わかっていますとも」
そう言ってキスの圧を強めて静香の舌を押し返すようにして、彼女の口の中で自分の舌を絡ませてきた。

