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大きなクリの木の下で
第10章 リハビリテーション

「よければ…その…なんていうか、僕が手コキとかフェラチオとか、男の体を触りまくる喜びをレクチャーしてあげようか?」

この素敵なボディの女性と甘い時間を過ごしたいという目論見はすでに消え失せ、彼女の真のセックスの喜びを教えたいと、愛の伝道師として貢献したいという意識が芽生え始めていた。

「本当に?
でも、私が、その…なんていうか、男を喜ばせるテクニックを身に付けることで、彼に嫌われるんじゃ…」

「たぶん、最初は彼も驚くかもしれないね
君を毛嫌いするかもしれない
でも、これから先、君が本当の意味で男を愛するということを知っておいた方が、絶対に人生にプラスになると思うんだよ」

彼女が性戯を覚えることで、その男が彼女を見切るのならそれはそれで仕方がないと思った。
100%男に身を委ねる事が人生最良の事だと思える女を探せばいい。
だけど、彼女は違うはずだ。
対等に愛し合いたいと思っているに違いない。
自分を押し殺してその男と夫婦になっても、早かれ遅かれ夫婦としての生活が破綻するのは目に見えているのだから。

そんなヒソヒソ話を続けていると、
カーテンの向こうから「ちょっと村中さん、いつまで時間をかけているのよ、低周波治療を施したい患者さんが後を待っているんだけど!」といつまでも個室に閉じ籠るなと尻を叩かれた。

「すいません!もう終わりますから」

えへっ、怒られちゃったわ
そう言って彼女はペロッと舌を出してはにかんだ。

その舌で是非ともペニスをしゃぶってもらいたい。
その欲望がメラメラと燃え上がった。
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