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大きなクリの木の下で
第10章 リハビリテーション

「あははは、面白いねえ
自分の意思とは関係なくピクピク動いちゃうんだね」

「そうですね、これ、左右の鼠径部に貼ったらおちんちんがピクピクしちゃいそうね」

下ネタとは無縁のようなお嬢様のような可憐な村中さんからそんな言葉が出るとは思っても見なかったので「えっ?」と驚いて彼女の顔を凝視してしまう。

「あら?やだ!ついついおじいちゃんの相手をしているみたいに変なことを言っちゃったわ」

自分でも失言だったと思っているのだろう、
彼女は茹でダコみたいに顔を真っ赤にした。

「お年寄り相手だと下ネタを言うのかい?」

「ええ、そんな変態チックな言葉をかけてあげると
不平不満も言わずにリハビリを頑張ってくれるものですから…
あ、でも、下ネタ大好き女じゃないですからね
さっきのは本当に失言なので忘れてください」

「そんなに照れなくてもいいさ
下ネタはお互いにリラックスをもたらす最良のジョークなんだから」

「やはり、竹本さんもエッチなお話が好きなんですか?」

「好きだよ~、こう見えて、僕は結構スケベだからね」

「よかったわ…竹本さんが気さくな方で…
私、本音を言うと…けっこうエッチな話が大好きなんです」

「マジで?」

一気に二人は打ち解けた。

スケベだと自分で言うように「肩の関節もほぐしましょうね」と
背後から腕を掴んでグルグル回してくれるのだが、
竹本の背にピッタリとくっついて胸の膨らみをグイグイと押し付けてきた。
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