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大きなクリの木の下で
第10章 リハビリテーション

リハビリルームでは老若男女のいろんな人たちが
トレーニングウェアに身を包んで、いろんな器具を使用してリハビリに励んでいた。

「痛い、痛い!もう勘弁してくれ」と悲鳴を上げる老人。
「そうよ、そうよ、頑張って!」と理学療法士に励まされ平行棒に掴まりながら歩みを続ける高校生らしき青年。

皆が自分の体の回復を願い必死に汗を流していた。

「僕も着替えた方がいいんですかね?」

入院着のまま車椅子で連れてこられた竹本は場違いなところに来てしまった気がして萎縮した。

「竹本さんはリハビリと言っても初期の段階ですから
あそこまで過酷なものはまだまだですよ」

そう言って汗を流す人々を尻目に
竹本は隣の小部屋に連れ込まれた。

「長期に渡ってギプスで固定されていた間接をほぐすところから地道にやっていきましょうね」

今朝の診察でとんでもなく重い石膏のギプスがようやく外され、
補助器具と呼ばれるプロテクターのようなモノに変えられていた。
軽量なのはいいけれど、まるで自分の足なのにプロテクターが嵌められていて、それはそれでアンドロイドになったような気分だった。

「まずは電気治療から始めましょうか」

なんてことはない、低周波治療器のようにパッドを足首に張られて凝り固まった筋肉をほぐすというものだった。

「はい、じゃあ、いきますね
痛かったら申し出てくださいね」

彼女が低周波治療器のダイヤルを回すと、
自分の意思とは関係なくピクピクと足首が動き出した。
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