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大きなクリの木の下で
第10章 リハビリテーション

「竹本さん?」

何度か名前を呼ばれてハッとなって彼女の胸元から視線をあげると、「どうされましたか?」と小首を傾けて顔を覗き込んでくれるのだが、見ようによってはキスのおねだりをしているようで、思わず欲情しそうになるのを我慢して「あ、いや…どうぞよろしくお願いします」と答えると、彼女は満面の笑みを浮かべて頷いてくれた。

「では、後ほどリハビリのお時間になりましたら
病室に伺いますのでリラックスして待っていてくださいね」

そう言って医師と竹本に交互に頭を下げると
クルリと向きを変えて診察室を出てゆく。

その背中を見送りながら
巨乳同様に綺麗に盛り上がったヒップを眺めて感激してしまった。

「彼女、美人でしょ」

同じように彼女のバックスタイルを見送りながら
医師がスケベそうに呟いた。

「私も結婚していなければ、口説きたいぐらいですよ
いや、結婚云々は別として、噂ではかなりガードが固い女性らしいですよ。どうですか?彼女にアタックしてみすか?」

冗談だろうけど、医師は出来るものなら彼女を口説いてみろと竹本にけしかけた。

「いや、遠慮しておきますよ
下手に口説いたらリハビリでしごかれそうじゃないですか」

「そうかもしれませんね」

そう言って二人は笑いあった。

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