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大きなクリの木の下で
第8章 外泊許可

- どうされましたか? -
例の高慢ちきなナースとは別の誰かが応対してくれるのを期待したのだが、スピーカーから流れてきた声は竹本を失望させるかのように、あの高慢ちきな大沢という女の声だった。
すいません、ムラムラしているので抜いてください
そんなバカ正直に言えるはずもないので
「すいません、おしっこがしたいんです」と、とにかくペニスを握ってもらえれば、後はなしくずしになんとかなるのではないかと思って、そのように言ってみた。
- …わかりました、すぐにそちらに伺います -
すぐに行きますというニュアンスは返答からは感じられない。
やれやれ、そんなことで呼び出さないでよという鬱陶しさが鈍感な竹本にも充分伝わった。
『やっぱりあんな女にちんぽを握ってもらったところで射精はおろか勃起すらしないかもな…』
女なら誰でもいいという男も世の中にはいるだろうけど、
彼はムードというか、甘いシチュエーションを好むタイプだったので、変な心はわいてこずに、ここは素直に小水の処理をしてもらうことにした。
そうこうするうちに、彼女が尿瓶を手にして病室にやってきた。
「あなた専用の尿瓶だと引き継ぎの時に由里子さんから聞いていたけど、本当にこんな大きな挿入口の尿瓶が必要なの?」
こんな大きな挿入口の尿瓶なんて始めてみたわと
大沢という高慢ちきな女は布団の中に尿瓶を差し込んでくれた。

