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大きなクリの木の下で
第6章 救急病院にて

「半年…」

そんなにも時間を要するのかと竹本は憂鬱になった。

「大丈夫ですよ
半年なんてあっという間ですから」

微笑を浮かべる若いナースに心が癒される。
白衣の天使とはよく言ったものだなと竹本はバイタルチェックをする彼女の後ろ姿を眺めた。
年の頃は24歳ぐらいだろうか、何かスポーツでもしているのか均整のとれたスタイルだった。

男の本能とも言うべきか、
こんな大ケガをしているにも関わらず竹本の視線は彼女の丸みを帯びたヒップに釘付けなにる。

『彼氏はいるのかな?
こんなにも美人なんだし、いない方が不自然だよな』

美代子が部屋に訪ねてこなくなってから、すでに10日ぐらい…
その間、女性を抱くこともなく、身体中が痛いのになぜだかアソコが彼女のヒップを眺めているうちに反応してしまって、薄っぺらい掛け布団を突き破るかのように股間は激しく勃起してしまっていた。

勃起してしまうと、改めて尿管カテーテルの不快さに気づく。
寝たまま、ずっと放尿している感覚がする。

「元気なんですね」

彼の視線に気づいたナースが振り返って、股間の怒張に気づいてクスクスと笑った。

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