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大きなクリの木の下で
第6章 救急病院にて

「いえ…恋愛関係とは…」

「ほう…ただの友人だと?
それにしては危険もかえりみず監禁場所に飛び込んだと…
ただの友人関係でそこまでしますかねえ…
あ、いや、実は被害女性の大場美代子さんから薬物反応がでましてね…
もしかして彼女は常習者で、あなたはそれをご存知だったのではないかと…」

「何をバカな事を!
美代子さんが自ら薬物に手を染めるわけないじゃないですか!」

「まあまあ、興奮なさらないで…
すいませんねえ、人を疑うのが我々の仕事でして…
一応、犯人グループから彼女を従わせるために薬物を使用したという供述は取っているんですが、常習者でないという確信が持てなかったものですから
どうか、気を悪くしないでくださいよ
お陰で彼女は監禁前から薬物に手を染めてなかったという確証をあなたの供述で得ました」

竹本の興奮状態を危惧して「もうそろそろ宜しいですか?」と
事情徴収はこれぐらいにしておいてくださいねとドクターがストップをかけた。
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