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大きなクリの木の下で
第5章 拉致監禁

そんな水責めをされている時に廃工場の空き地に美代子の車を見つけたのが竹本だった。
誰も来ないはずと油断していた三人組の男は、美代子が泣こうが喚こうがお構いなしに美代子をいたぶり続けていた。
「間違いない、これは美代子の車だ」
彼女の車だと確信した竹本の耳に美代子の泣き叫ぶ声が届いた。
- やめてぇ!! -
彼女は何らかの犯罪に巻き込まれたに違いないと
工場の倉庫に駆けつけた。
散水用のホースを倉庫内に引き込むために扉に隙間が出来ていた。
そのわずかな隙間から用心して倉庫内の様子を探ってみると、
三人の男が美代子を代わるがわる陵辱しているのが窓から射し込む月明かりでハッキリと確認できた。
月明かりの下で美代子をいたぶる三人の男…
奴らには見覚えがあった。
泥酔した静香をちょっかいを出していた三人組に間違いなかった。
『あいつら!』
思わず竹本は後先のことを考えずに倉庫に飛び込んでいた。
「お前たち!そこで何をしている!!」
誰も来るはずがないと油断していた三人組であったが、
すぐさま自分達の悪行がバレたのだとズカズカと大股で自分達に近づいてくる竹本に防衛体勢を整えた。

