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わたしの昼下がり
第12章 お散歩
 今日も△井が来て冷やした麦茶を出します。

 「すみませんね、いつも。お気遣いいただいて」

 食卓の椅子に座って煙草をふかしている△井が明るい調子で声を掛けてきます。

 「奥さんの台所での立ち姿、様になっているなぁ」

 △井の視線を背中に感じます。お尻や脚にも。

 「ちょっと、そのままで…」

 △井が椅子から立ち上がるとわたしの背後に来ました。

 「今朝のおかずは何だったんです?」

 △井の手はわたしの尻を撫でまわしています。

 「ししゃもを焼きました…」

 △井の手は胸に上がってきました。

 「結構ですね。ご家族の栄養のこともちゃんと考えていらっしゃる」

 口では主婦としての働きを褒めているようですが、△井の両手はわたしの乳房を揉みしだいています。

 「今度は奥さんが栄養をたっぷりとる番ですね」

 △井の右手がスカートをたくし上げ、パンティー越しに股間をまさぐってきます。左手はわたしの口元に。指が唇を弄んでいます。これから『栄養をとる』上下の口を馴らすかのように…。

 「いや、別にわたしが栄養を吸い取られていると言いたい訳じゃないですよ。わたしも奥さんからたっぷりいただいていますから。『心の栄養』をね。奥さまと会えるのを励みに仕事も頑張ってましてね。今月もたぶん営業所で一位になれそうです」

 スカートに差し入れられた手がパンティ越しに尻と下腹を交互にまさぐっています。好調な営業成績を導いているのがわたしのこのからだ、だというように。ひと頃、このような関係を結んだら、そのうち夫への口止め料など要求されるのかも…などと疑ったこともありましたが、余計な心配だったのでしょう。
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