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わたしの課外授業
第11章 進路指導
 Cくんから進路について相談したいという申し出があった。

 「成績も悪くないけどなにか心配事でもあるの?」
 「親と意見が合わなくて…」

 お家からお母さんにも来ていただいて3人で面談することになった。

 「いつもお世話になっております」

 進路指導室でお母さんが深々と頭を下げるからちょっと恐縮してしまう。

 「Cくんの進路のことでご意見が合わないって聞きましたけど…」
 「先日、家でこの子の進路の話題になりまして…」
 「Cくんは△△大学◇◇学部が第一希望なのよね? いまの感じで行けば大丈夫だと思うけど?」
 「ちょっと迷ってて…。ボク、音楽が好きなのでそういうのもいいかな…って思ってるんです」
 「あら、そうだったの。音楽の道に進むのも素敵だと思うけど、たしかに迷うところはあるかもしれないわね」
 「父は『夢なんかで食べてはいけない。安定がいちばんだ。絶対にだめだ、やめておけ』って言っていて…」

 お母さんはちょっと困ったような感じで微笑んでいる。

 「お母さんのご意見はいかがなんですか?」
 「わたしはこの子が好きな道に進めばいいと思ってはいるのですけど、父親としては食べていけるかどうかがやっぱり気になるようで…」

 お父さんがそう思うのも、親としては当然のこと。

 「リズム感はあるんじゃないかって、母親としては思っています」

 お母さんがちょっと頬を赤らめた様に見えた。

 「成績が悪いから逃げ道として音楽の道を選ぼうとしているならそれはどうかと思うのですけど、そういうわけではないのもわかっているので、わたしもどうすればいいのか迷っておりまして」

 お母さんも、Cくんとお父さんの間で困っているご様子。
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