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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第10章 露出狂と少女
「おーう、嬢ちゃんたち。体調はどうだい?」

浴場で会話した初老の男がおり、声をかけてきた。大きな体に藍に染めた作務衣姿、雪駄をパタパタ言わせて歩み寄る。
梨果の表情が強張った。

「先ほどはどうも。彼女は大分回復しました。もう少し休憩したら帰ります。」

「そうか、そいつぁ良かった。」

体格がよく筋肉質な彼は声が大きく一層注目を浴びた。

「今から東京に帰るのかい?ここにはどうやって来たんだい?」

「駅からバスです。帰りもそれで駅からは鉄道で帰ります。」

「あやや、そうなのかい。んじゃ車で駅まで送ってやるよ。ここのバスは本数少ないからよー。」

「いいんですか?それは助かります。」

梨果の顔を見ると少し不安そうだった。

「それじゃ行くかい?」

「よろしくお願いします。
梨果さん、行こうか。」

初老の男の車は群馬ナンバーのSUVだった。

「地元の方なのですか?」

「おう、山を下った市街に住んでるから駅は同じ方向だ、気にすんな。乗んな。」

ゴツいドアを開け梨果と二人で後部座席に乗せてもらう。

「お邪魔します。」
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