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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第34章 ひとつ屋根の下
駅前の中華料理屋で昼食をとり、2ヶ月以上停めたままになっていた梨果の自転車を駐車場から引き取った。乗ってみるとタイヤの空気は萎み、カラカラと異音がして乗れたものじゃなかった。

駅近の川瀬サイクルを目指す。通常通り営業しているようだ。

「こんにちはー」

サッシを開け声をかけると奥から川瀬氏が出てきた。

「あ?!あんた何しにきた。」

「何しにきたって、客ですよ。」

「あれ?それ梨果ちゃんの自転車じゃないか。当てつけに来やがったな。」

「漕いでるとカラカラ音がするんですよ。」

「あ?ああ、そりゃチェーンが緩んでるんだ。みせてみろ。」

川瀬氏は手際良くチェーンの調整をして油を挿しタイヤの空気も入れてくれた。

「あんたん家から駅まで梨果ちゃんは徒歩なのか。」

「まぁ10分かからないですからね。駐輪場もお金かかりますし。」

「くっ……寂しいのぉ。ウチの自転車乗った可愛い制服の梨果ちゃんが拝めないとは。」

「ははは……絵画教室は?」

「考え中だ。場所は先生の家に逆戻りだけど洋子さんさえ来れば続けるかな。」

「そうですか。」

「あんた洋子さんとは本当に何もなかったんだよな。」

「ないですよ。ただの噂です。」

「いつもアンタは俺の邪魔者なんだ。そもそも俺は洋子さんが良かったんだ。梨果ちゃんみたいなおっぱい小っちゃいガキはお前にくれてやるよ。」

(思いっきり梨果で射精してたくせに……)


「はいよ、ほれ異音がしなくなったろ。」

自転車のペダルを回しても音はしなくなった。

「ありがとうございます。おいくらですか?」

「いいよ、タダで。今回だけな……梨果ちゃんに謝っておいてくれ。」

「わかりました。お言葉に甘えて。それではまた。」

「もう来んなー」
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