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第23章 梨果の放尿

ピコン♪

「何の音？」

「メールだよ。誰だろ。」

ブレザーから携帯電話を取り出し開いて見ている。

「友也くんだ。“父さんが一緒なら帰りにネギと豆腐を買ってきてと伝えて”だって。」

「えっ！？」

「あはは…うーん。いろいろあって…ちょっと話しちゃった。」

「えっ？！どこまで？！」

「半分くらいかな。」

「半分って……」

「まぁ安心して！家庭を崩壊させるようなことはないから。」

「まぁ梨果を信じるよ……」

「うん！」

「さて、地元に戻ろうか。」

「はぁ……家に帰りたくないなぁ…」

「時間さえ良ければまた夕飯ウチで食べてく？今日は鍋だよ。」

「え？いいの？！」

「一応友也にもその電話で聞いてみて。」

「てか奥さんいつもいないの？」

「ほぼいないよ。」

「何してる人なの？」

「公務員だよ。」

「公務員ってそんな忙しいんだっけ？」


駅のホームに着きいつもの通り時間差で列車に乗る。

ピコン♪

「あ、友也くん是非おいでってさ！」

「じゃあ先に家で待ってて。おじさんは買い物してから帰るから。」

「うん、じゃあまたあとでね。」

列車のドアが閉まり手を振る梨果は先に行ってしまった。


近所のいつものスーパーでネギと豆腐、それとビールとソフトドリンクを買った。