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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第20章 ヌードモデルの選択
梨果に今日絵画教室で知り得た情報を電話連絡した。

『おじさんの推理すごい!さすが!』

「いやぁ、勘だよ。」

『てゆーか自転車屋さん、非道いこと考えるなー。あの人、この間も私のパンツが見たいが為にスカートでしゃがませたりするんだよ。』

「そういう欲望に対しての閃きがいいんだろうね。」

『ねー。いくつになっても男の人ってエロいのね。』

「ははは……」

『……でも、再来週かぁ、憂鬱。』

「出資の交換条件みたいなものだからあの人たちも遠慮無しかもね。」

『ひどいお父さん。私はこんな体張って協力してるのに……』

「……」

『そういえば今朝、友也くんと話したよ。』

「そっか、世話をかけるね。」

『全然、私が悪いもの……』

「……またいろいろ話し合おう。」

『いつ?!明日?』

「午後ならいいけど……」

『私も午前中テストだからちょうどいいね。またいつものとこでいい?』

「はいはい。」

『はいは一回でよし!』

「はーい。じゃあまた明日。」

『うん。』


その後友也と夕飯を食べたが少し口数が増えていた。


翌朝、友也と朝食を済ませて送り出すとだいぶ元気を取り戻していた。昨日の朝梨果と会って何を話したのかわからないが少し安心した。
昨日の電話で梨果が言っていた“ひどいお父さん”という言葉がとても刺さった。
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