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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第20章 ヌードモデルの選択

「川瀬さんちょっといい?」
田村氏は川瀬氏を呼び廊下へ出て行った。
私も何気に後を付けた。
一階ロビーに降りて行った二人を追い、ソファーに座って話す会話を盗み聞きした。
「梨果ちゃんの件オーケーが出たらしい。」
「おお!本当ですか!」
「ただ、次回の裸婦クロッキー会ではなくて参加者指定で別に設けるらしい。」
「なるほど、梨果ちゃんもこの間みたいに大人数だとキツいか。」
「川瀬さんの盗み撮りの案は駄目だったね。」
「録画の方がいつでも観れて良かったんだけどなぁ。まぁまた生で見る方がいいかねー。あの恥ずかしそうな仕草がたまらないからね。」
「両方だと良かったけど贅沢は言えない。さすがにここでは隠し撮りは厳しいからまた考えるとして今回はこれでいきましょう。」
「で、メンバーは聞いてるんですか?」
「個展に出資する我々と現場を手伝うという商店会の人が二人来るらしい。あとなんでか今日来ているあの青年。」
(あの人達から見たら48の私も青年なのか……)
ひとまずこの話を聞いたところ私の推理はバッチリ当たっていた。
梨果に勧めた要望が通ったようだ。
休憩時間が終わるので先に教室に戻った。
ヴィクトル・ユーゴーを描き終え、なかなか満足な仕上がりとなった。講師に見てもらいアドバイスを受けた。
終了時間となり片付けをしていると講師がやってきて例の特別クロッキー会の誘いを受けた。他言無用と固く釘を刺された。
帰りのバスをベンチで待つ。梨果と出会った日が懐かしい。
だいぶ日が短くなり17時でも日が落ちてきていた。
田村氏は川瀬氏を呼び廊下へ出て行った。
私も何気に後を付けた。
一階ロビーに降りて行った二人を追い、ソファーに座って話す会話を盗み聞きした。
「梨果ちゃんの件オーケーが出たらしい。」
「おお!本当ですか!」
「ただ、次回の裸婦クロッキー会ではなくて参加者指定で別に設けるらしい。」
「なるほど、梨果ちゃんもこの間みたいに大人数だとキツいか。」
「川瀬さんの盗み撮りの案は駄目だったね。」
「録画の方がいつでも観れて良かったんだけどなぁ。まぁまた生で見る方がいいかねー。あの恥ずかしそうな仕草がたまらないからね。」
「両方だと良かったけど贅沢は言えない。さすがにここでは隠し撮りは厳しいからまた考えるとして今回はこれでいきましょう。」
「で、メンバーは聞いてるんですか?」
「個展に出資する我々と現場を手伝うという商店会の人が二人来るらしい。あとなんでか今日来ているあの青年。」
(あの人達から見たら48の私も青年なのか……)
ひとまずこの話を聞いたところ私の推理はバッチリ当たっていた。
梨果に勧めた要望が通ったようだ。
休憩時間が終わるので先に教室に戻った。
ヴィクトル・ユーゴーを描き終え、なかなか満足な仕上がりとなった。講師に見てもらいアドバイスを受けた。
終了時間となり片付けをしていると講師がやってきて例の特別クロッキー会の誘いを受けた。他言無用と固く釘を刺された。
帰りのバスをベンチで待つ。梨果と出会った日が懐かしい。
だいぶ日が短くなり17時でも日が落ちてきていた。

