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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第20章 ヌードモデルの選択
「先生こんにちは。」

「ああ、田村さん。実は……」

田村氏も教室にやってきた。
講師と何やら話をしている。


「オーケーオーケー、それで行きましょう。良かった良かった。」

講師との会話を終えてこちらにやってきた。

「やぁ田村さんこっちこっち。」

「おう、川瀬さんどうも。……君も久し振りだね。」

「こんにちは。」

「隣失礼しますよ。今日は胸像画か、あれはユーゴーかな。」

「ご存知なのですね。」

「貴方はどちらから?」

「本町です。」

「隣の自治会ですね。」

田村氏は話せば紳士的な人である。


梨果の裸像をクロッキー帳の最後のページに書き終えたので、今日は新しいクロッキー帳の1ページ目にユーゴー像を描いた。

「君はとても上手だね。」

田村氏が私の絵を賞賛してくれた。

「いえいえ。田村さんもお上手です。」

「いやいや。」

反面川瀬氏はお世辞にも上手いとは言えず、講師から度々指導を受けていた。

「休憩にしましょう。」

講師の一声で休憩に入る。

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