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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第20章 ヌードモデルの選択

翌朝、家事を済ませ庭の菜園の手入れをしていると友也が制服で眠たそうに出てきた。
「おはよう。朝食はどうした?」
「おはよう。パンを食べたよ。」
「そうか、行ってらっしゃい。」
「行ってきます。」
友也はやはり元気が無いようだった。
昨夜私が席を外してからも仏間から一部始終を見ていたことは友也は知らない。
ああいう結果になったので見ていた事に対する罪悪感はなおのことだった。
かといって梨果を見守らない訳にはいかない。息子とはいえ梨果の裸身、ましてや性器を目にすれば気を狂わし襲いかねないからだ。
試験期間中なのにあんな事件が起こったら成績に響くな……
また母さんが嘆く……
朝食を食べて書斎で軽く書き物をしてから都心へ向かう。
用件を済まし地元に戻ると三週間振りに絵画教室に行くことにした。
駅から直接バスでコミュニティーセンターに向かった。
9月も後半だが残暑が厳しい。ジャケットを手に持って施設に入る。
先月梨果が裸体を晒した教室。あれ以来なので記憶が蘇る。
「こんにちは。」
教室に入り梨果の父親である講師に挨拶をした。
「やぁ、久し振りだね。」
「ちょっと仕事の関係で……」
「そうでしたか。まぁ好きな場所に用意して。今日は胸像画です。」
教室中央に用意されたヴィクトル・ユーゴーの胸像。
フランスの政治家かつ“レ・ミゼラブル”の著者である。
私も少々物書きをするので彼の著書はいくつか読んでいる。
「先生どうもー。おや、あんた久し振りに来たね。」
川瀬氏が教室にやってきた。
「こんにちは。」
「いつ以来だっけ?」
「三週間振りですね。前回の裸婦クロッキー会以来です。」
「あぁあの時ね。全くあんたには邪魔されたよ。まぁあのままじゃ梨果ちゃんに帰られたかもしれんからよしとしよう。ははは。」
「すみません。」
「今日はあのヒゲの爺さんを描くのか。難しそうだな。」
「おはよう。朝食はどうした?」
「おはよう。パンを食べたよ。」
「そうか、行ってらっしゃい。」
「行ってきます。」
友也はやはり元気が無いようだった。
昨夜私が席を外してからも仏間から一部始終を見ていたことは友也は知らない。
ああいう結果になったので見ていた事に対する罪悪感はなおのことだった。
かといって梨果を見守らない訳にはいかない。息子とはいえ梨果の裸身、ましてや性器を目にすれば気を狂わし襲いかねないからだ。
試験期間中なのにあんな事件が起こったら成績に響くな……
また母さんが嘆く……
朝食を食べて書斎で軽く書き物をしてから都心へ向かう。
用件を済まし地元に戻ると三週間振りに絵画教室に行くことにした。
駅から直接バスでコミュニティーセンターに向かった。
9月も後半だが残暑が厳しい。ジャケットを手に持って施設に入る。
先月梨果が裸体を晒した教室。あれ以来なので記憶が蘇る。
「こんにちは。」
教室に入り梨果の父親である講師に挨拶をした。
「やぁ、久し振りだね。」
「ちょっと仕事の関係で……」
「そうでしたか。まぁ好きな場所に用意して。今日は胸像画です。」
教室中央に用意されたヴィクトル・ユーゴーの胸像。
フランスの政治家かつ“レ・ミゼラブル”の著者である。
私も少々物書きをするので彼の著書はいくつか読んでいる。
「先生どうもー。おや、あんた久し振りに来たね。」
川瀬氏が教室にやってきた。
「こんにちは。」
「いつ以来だっけ?」
「三週間振りですね。前回の裸婦クロッキー会以来です。」
「あぁあの時ね。全くあんたには邪魔されたよ。まぁあのままじゃ梨果ちゃんに帰られたかもしれんからよしとしよう。ははは。」
「すみません。」
「今日はあのヒゲの爺さんを描くのか。難しそうだな。」

