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わたしの放課後
第3章 はじめてのセックス
 学校が終わってわたしはおじさんの古書店を訪ねた。抱いてもらおうと、わたしが目をつむったときに、おじさんは言った。

 『ありがとう。気持ちだけでうれしいよ』

 わたしは鞄にしのばせていたポシェットから避妊具を取り出して渡した。わたしはおじさんに抱かれる…おじさんとセックスするために来たのだから。おじさんは驚いていたけど、こう言ってくれた…。

 『お嬢さんは、清楚で知的で…賢明だね』

 避妊具を渡す様から『賢明』という言葉に繋がるとは思っていなかった。わたしの特性の三つ目は『淫ら』ではなくて『賢明』になってしまった…。『用意周到』と言われるよりはよかったかな…。

 そしておじさんに抱かれた。抱いてもらった…。おじさんとのセックスは、わたしにとっては甘美なものだった。甘美などという印象を抱けたいちばんの理由は、おじさんが、終始、優しく接してくれたからだと思う。おじさんがわたしの中に入って来ているのに、想像していたような痛みもなかったし、出血することもなかった。

 わたしは赤ちゃんのようにおじさんにただ身を委ねながら初めてのセックスを体験した…。

 「そうだったね…。恵子ちゃんと一緒にいるとすごくやさしい気持ちになれるんだ。おじさんにとっても恵子ちゃんとのセックスは『甘美』だったよ」
 「恥ずかしいけど、うれしいです」
 「そして今日もこうして逢いに来てくれる…甘美なひとときを与えてくれる恵子ちゃん…」
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