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続・白昼夢
第10章 再びセックス

古川も徐々に私の家に慣れて来た様だった。
ダイニングテーブルの椅子に腰かけるとこう言ってくる。
「エンヤのアルバム、全部ダウンロードして毎日ランダムでかけて部屋で聴いてるよ…」
私はこれを聴いてエンヤにハマったのだと思い笑いながらこう言った。
「エンヤにハマった?」
「うん、ハマった…凄く癒されるね…」
「そう?気に入ってくれてそれは良かったわ…」
「もう、俺、マジでハマってる…」
「エンヤはみんなハマるのよ…」
そう言いながら私はコンポの前に行くと別のエンヤのアルバムを1枚出すとコンポに入れてスタートボタンを押した。
すると、古川が聞いて来る。
「これは、何て言うアルバム?」
「え?これは“ケルツ”よ…」
「そうなんだ、俺、アルバム名とか分かんないままランダムに流してるからさ…」
古川は本当にエンヤにハマった様だったのだ。
私はその姿を見て笑ってしまうのだ。
古川はちょっと恥ずかしそうにしている。
その姿がまた可愛らしいと感じてしまう。
時計を見ると午後1時半に近かった。
私はお昼をどうしようかと思っていたが、その前に珈琲を淹れようと思いこう聞いた。
「古川くん、珈琲飲む?」

