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続・白昼夢
第3章 再会

そんな答えが返って来たので私はスープカップにカボチャのスープの粉末を入れて、お湯を注いでスプーンでグルグルと15秒掻き混ぜた。
その間に二人分のエビピラフの過熱が終わりレンジから取り出すだけになっていた。
エビピラフの入ったお皿に掛かっていたラップを外しスプーンで少し解してからテーブルへと運んでいく。
「はい、古川くん、ピラフとスープよ…熱いから気を付けてね…」
「あ、ありがとう…何だか凄い旨そう…でも、熱いね…」
私はそれを聞くと少し笑ってこう言ったのだ。
「ただの冷凍ピラフよ…熱いでしょう?気を付けてね…」
私はテーブルの椅子に腰かけると『頂きます…』と両手を合掌すると食べ始めた。
古川も釣られて『頂きます…』と言い食べ始めた。
古川はピラフを一口食べるとこう言うのだ。
「うまっ!!マジで旨いよ…」
「冷凍ピラフでそんなに喜んで貰えると嬉しいけど複雑な気分になるわ…」
私は笑いながらそう言ったのだ。
古川はカボチャのスープも飲んでみてこういうのだ。
「このスープマジでうまっ!!」
「そう?美味しくて良かったわ…」
私たちは黙々とエビピラフを食べていた。
その間余り喋らなかった様に思う。
古川は相当お腹が空いていたようで物凄い早さでエビピラフを食べていた。
それを見て私は笑いながらこう言うのだ。

