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夜に咲く名前のない恋人達
第8章 「心配するな」

若くてチャラそうな男は、スタッフからかなり警戒される。
繋がり(アイドルとファンが付き合う事)防止の為だ。
チェキ撮影を担当する女性スタッフが、不自然なくらい距離を詰めてきて、まるで3人で会話しているような状況になっていた。
ぷりんが知らない人のフリをしていると、響はごく自然な口調で話し始めた。
「次はいつ、ここでライブがあるんだ?」
「えっと……来月にあると思うけど?」
「来月か……それまでぷりんのこと、待ってられるかなぁ……他のアイドルに浮気しちゃうかも……あぁ……どうしよう。
待ってられるかなぁ……」
えっ……?
何言ってるの……?
意味がわからず、響の顔を見上げる。
すると、『気づけよ』そう言いたげな目をしていた。
あっ……答えは『待ってて』ってことか……
今日、公園に行くのが無理なら、『待たなくていい』という返事をしなきゃいけない……
つまり「待ってて」と言えば、ぷりんが行く事を伝えられる。
わかりにくいっ!!
響さんって、演技下手だなぁ……
思わず、ぷりんはクスクスと笑ってしまう。
「待ってて。絶対に楽しいライブにするからっ」
そう言って、ぷりんは響に『伝わったよ。公園で待ってて』という気持ちを乗せて、ウインクした。
「じゃあ待ってるから、楽しいライブを見せてくれよな?」
響はそう言って、ライブ会場をあとにした。
繋がり(アイドルとファンが付き合う事)防止の為だ。
チェキ撮影を担当する女性スタッフが、不自然なくらい距離を詰めてきて、まるで3人で会話しているような状況になっていた。
ぷりんが知らない人のフリをしていると、響はごく自然な口調で話し始めた。
「次はいつ、ここでライブがあるんだ?」
「えっと……来月にあると思うけど?」
「来月か……それまでぷりんのこと、待ってられるかなぁ……他のアイドルに浮気しちゃうかも……あぁ……どうしよう。
待ってられるかなぁ……」
えっ……?
何言ってるの……?
意味がわからず、響の顔を見上げる。
すると、『気づけよ』そう言いたげな目をしていた。
あっ……答えは『待ってて』ってことか……
今日、公園に行くのが無理なら、『待たなくていい』という返事をしなきゃいけない……
つまり「待ってて」と言えば、ぷりんが行く事を伝えられる。
わかりにくいっ!!
響さんって、演技下手だなぁ……
思わず、ぷりんはクスクスと笑ってしまう。
「待ってて。絶対に楽しいライブにするからっ」
そう言って、ぷりんは響に『伝わったよ。公園で待ってて』という気持ちを乗せて、ウインクした。
「じゃあ待ってるから、楽しいライブを見せてくれよな?」
響はそう言って、ライブ会場をあとにした。

