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雨が好き
第125章 この広い空の下
「ママ?」
水岬が心配そうに見てきた。
私の様子を察したのか、
蒼人が水岬に『あっちで水筒を飲もう』と言った。

スリングで水樹を抱え、
右手を水岬と繋いで、墓地に併設の休憩所に連れて行ってくれた。

お母さんのお墓の前に、私とお父さんが残った。
後ろを振り返ると、遠く、海がきらきらと陽の光を返して輝いていた。
海鳥がゆったりと飛んでいる。

静かな、ところ。

お父さんがしゃがんでまた、手を合わせていた。
私もその隣で手を合わせる。

お母さんに伝えたいことはたくさんあった。

私ね、小学校3年生の時、とても、とてもつらいことがあった。
それで、ずっと暗いところにいたけれども、
お父さんや恵美子おばさんがいっぱいいっぱい助けてくれたんだよ。

お部屋から出てこれなかった時、お父さんが歌を歌ってくれた。
何もできなかった時も、お父さんはずっと側にいてくれた。
恵美子おばさんは私の身体をきれいにしてくれて、そして、
きれいだねって、言ってくれた。

それでね、それで・・・私、彼に出会えた。

お母さんも知ってるよね?
裏山の神社

あそこでね、神様みたいな人に会ったの。
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