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雨が好き
第125章 この広い空の下
お父さんが先を歩く。
私は立ち止まって、
もう一回、お母さんの方を振り向いた。

見上げると、空が青い。
目を閉じても、肌に陽の光を感じる。

今は晴れているこの広い空。
でも、この空がどんなふうになっても、
晴れていても、雨が降っても、
たとえ雷が鳴る嵐が訪れたとしても、

彼が・・・蒼人が私と生きてくれる。
世界と私を繋いでくれる。

だから、どんな日でも、私はちゃんと生きていける。
ずっと、蒼人のそばで、みんなの中で・・・生きていける。

だからね・・・お母さん。
私を産んでくれて・・・ありがとう。

「おおい!みなとー」
「ママー!」

立ち止まった私を、
蒼人と水岬が呼ぶ。

じゃあ、また来るね・・・

心のなかでお母さんに言う。

「今行くよー」

少し足早に、
私の家族のもとに駆けていく。

明るい光の中、ふわりと海風が髪をくすぐる
それは、お母さんからのいってらっしゃいの声のように、私には思えた。

【雨が好き・完】
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