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雨が好き
第123章 6年後・・・
【6年後・・・】

朝から降り続いた雨が、昼前にきれいに上がった。

梅雨前線も南に退き始めている。
もしかしたら、今日あたり、テレビのキャスターさんが、梅雨明けの報せを届けてくれるかもしれない。

明るい日差しが窓から差した『みなと町』
お客さんが入る前に、少し空気を入れ替えようかな?

私は窓を開けて回った。
ちょっと体が重いかな・・・
態勢が無理にならないように、注意してっと。

カウンターの奥ではお父さんが新聞を膝においてうつらうつらと船を漕ぐ。
その様子があまりにも平和で、ちょっと笑ってしまいそうになった。

今は『みなと町』に一番ゆったりと時間が流れるときだから。

その時、カランカランと扉のベルがなる音
「いらっしゃ・・・あれ・・・?」

そこに現れたのは、蒼人だった。

ぱっと明るい白色のTシャツに、少し明るめの色のジーンズ
黒に近い濃紺のジャケット。
ラフでありながらも、少し品のあるビジネスカジュアル
この間、ふたりで選んだもの・・・だった。

「もう出発?」

彼が引く、大きめのキャリーケースを見て私は尋ねる。
もう少し遅くなるのかと思った。
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