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雨が好き
第122章 神社・・・再び
この傘は、蒼人さんが誕生日プレゼントのお返しにって、私にくれたもの。
目下の私の宝物の一つだ。

空がどんなに暗く曇っていても、
私の上には青空が広がっている。

この傘をさして歩く雨の日は、格別だった。

「どこにお散歩?」
尋ねると、蒼人さんは、あそこ・・・と、指をさす。
その先は小高い山

公園を越えて、少しの階段を登ったところ・・・そこにあるのは、
神社だ。

その神社はあまり大きくはない。
お祭りのとき以外、訪れる人はとても少ない。
ましてや今日のような雨の日ならなおさらだった。

ふたり並んで、神社を目指す。

サラサラと降る雨の音。
鎮守の森は清浄な空気をまとっていて、
あたりに立ち込める水の気配は世界をいっそう優しく見せていた。

私はとん、とん、とん、と水溜りを避けて歩く。
蒼人さんがその後ろから大股で歩いてくる。

参道の石の階段を昇りきると、灰色に沈む社殿がそこにはあった。

「蒼人さんとここにくるの久しぶり・・・ですね」
多分、去年のほおずき祭りの時以来
あの時はたくさん屋台が出ていて・・・
あ、そういえば、雨が降ってきたんだったっけ?
そんなことを思い出してみる。
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