この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
雨が好き
第106章 雨の庭
ラウンジの隣はレストランスペースになっているみたいで、
宿泊客らしいカップルが連れ立って入っていくところが見えた。
「みなとさん、お待たせしました」
レストランも英国風
出てきたお料理もイギリスのそれだった。
可愛らしい、スモークサーモンのムースのカナッペ
きれいな色をした、ローストトマトとバジルのスープ
しっかりお肉の詰まったシェパードパイ
甘いシュトロイゼルがかかったアップル・クランブル
蒼人さんはジン・トニックを
私は、少しだけ迷って・・・甘めのスパークリングワインを飲むことにした。
大きな木のテーブル
中央には炎を揺らすランプ
チン、とグラスとグラスをあわせる。
「乾杯」
「乾杯・・・」
蒼人さんが一口
私も一口
しゅわっと口の中に花が咲いたような香りが広がって
喉を甘くて冷たくて、熱い感じが通り過ぎていく。
蒼人さんが少し目を泳がせるようにして、
「ただの乾杯じゃなくて、なにかに乾杯・・・ってしたほうが良かったかな?」
って。
「なにか?」
と私が聞くと、ちょっと照れたように、更にソワソワする。
「え・・・っと・・・初めての、夜に・・・とか」
宿泊客らしいカップルが連れ立って入っていくところが見えた。
「みなとさん、お待たせしました」
レストランも英国風
出てきたお料理もイギリスのそれだった。
可愛らしい、スモークサーモンのムースのカナッペ
きれいな色をした、ローストトマトとバジルのスープ
しっかりお肉の詰まったシェパードパイ
甘いシュトロイゼルがかかったアップル・クランブル
蒼人さんはジン・トニックを
私は、少しだけ迷って・・・甘めのスパークリングワインを飲むことにした。
大きな木のテーブル
中央には炎を揺らすランプ
チン、とグラスとグラスをあわせる。
「乾杯」
「乾杯・・・」
蒼人さんが一口
私も一口
しゅわっと口の中に花が咲いたような香りが広がって
喉を甘くて冷たくて、熱い感じが通り過ぎていく。
蒼人さんが少し目を泳がせるようにして、
「ただの乾杯じゃなくて、なにかに乾杯・・・ってしたほうが良かったかな?」
って。
「なにか?」
と私が聞くと、ちょっと照れたように、更にソワソワする。
「え・・・っと・・・初めての、夜に・・・とか」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


