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雨が好き
第106章 雨の庭
「雨・・・」
ホテルに駆け込んで、外を見ると、
すっかり日が沈んだ夜の庭に、さらさらと雨が降る音が響いていた。

蒼人さんのお顔を見る。
「雨が降るのが?」
そう尋ねると、にこりと笑う
「神様・・・だからね」
その言葉を聞いて、私は少し顔が赤らむ気がした。

雨の神様・・・
蒼人さんと初めて出会ったころ
本気でそう思っていたから

蒼人さんに、思いっきり笑われてしまったこともあわせて思い出す。

「ふふ・・・種明かしするとね
 空気の匂いと、空の色・・・
 山で仕事していると、何となく雨の気配が分かるんだ」

蒼人さんは、神様じゃなくて、人間でもできることだよ、
みたいに言うけれども、私には空気の匂いもよくわからなかったから、
やっぱりもしかして、本当に神様なのかも。

そんな風にも思ってしまう。

「チェックインしたら、最初に食事にしましょう」

蒼人さんがチェックインをしているのを待っている間、
フロントの隣にあるラウンジのソファに座って、改めてホテルの様子を見る。

ホテルは英国のゲストハウスをイメージしているみたいで、
ラウンジには、暖炉がひとつ、それからいくつかのソファが設えてあって、
それは、まるで映画のセットみたいだった。
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