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雨が好き
第88章 友チョコ

私から見れば、水際さんも、耀さんも、二人とも、すごい、
そんなふうにしか思えない。
2時間ほどで30個近くのカラフルトリュフが出来上がった。
「これ、うちでしっかり冷やしておくんで、
後はラッピング・・・ですね」
「ええ・・・すごく、すごく可愛くできて・・・
古谷さん、本当にありがとうございます」
ペコリ、とまたお辞儀。
え・・・っと・・・。
ちょっとだけ、躊躇したけど、
やっぱり、言おう、そう思った。
「あ・・・あのさ・・・
私も耀さん、って言ってるから、耀さんも、『みなとさん』でいいよ・・・」
え・・・でも、高槻先輩のお友達を下の名前で呼ぶなんて・・・
などと最初は遠慮していたけれど、最後には了承してくれた。
「ええと、それなら、せっかくチョコを作ったから・・・
一緒に味見しませんか?
その・・・ふるや・・・いや、みなとさんのコーヒーを飲みながら」
友チョコ・・・ですね、って。
友達同士で贈り合うチョコレートを『友チョコ』というのだそうだ。
冷蔵庫から取り出した出来立てのカラフルトリュフ
私はピンクを、
耀さんはブルーを、
チョコ、重なっちゃう、と思ったけれど、
そこに私は、とびきり甘い『蒼月』を添えた。
友チョコ
水際さんも大切なお友達だけど、
今日、またひとり、私には大切なお友達ができた。
甘いトリュフに、甘いコーヒー
おしゃべりに花が咲く、お友達同士の、素敵な時間。
外は真っ青に晴れている。
『みなと町』にもだんだんと、春が近づいてきていた。
そんなふうにしか思えない。
2時間ほどで30個近くのカラフルトリュフが出来上がった。
「これ、うちでしっかり冷やしておくんで、
後はラッピング・・・ですね」
「ええ・・・すごく、すごく可愛くできて・・・
古谷さん、本当にありがとうございます」
ペコリ、とまたお辞儀。
え・・・っと・・・。
ちょっとだけ、躊躇したけど、
やっぱり、言おう、そう思った。
「あ・・・あのさ・・・
私も耀さん、って言ってるから、耀さんも、『みなとさん』でいいよ・・・」
え・・・でも、高槻先輩のお友達を下の名前で呼ぶなんて・・・
などと最初は遠慮していたけれど、最後には了承してくれた。
「ええと、それなら、せっかくチョコを作ったから・・・
一緒に味見しませんか?
その・・・ふるや・・・いや、みなとさんのコーヒーを飲みながら」
友チョコ・・・ですね、って。
友達同士で贈り合うチョコレートを『友チョコ』というのだそうだ。
冷蔵庫から取り出した出来立てのカラフルトリュフ
私はピンクを、
耀さんはブルーを、
チョコ、重なっちゃう、と思ったけれど、
そこに私は、とびきり甘い『蒼月』を添えた。
友チョコ
水際さんも大切なお友達だけど、
今日、またひとり、私には大切なお友達ができた。
甘いトリュフに、甘いコーヒー
おしゃべりに花が咲く、お友達同士の、素敵な時間。
外は真っ青に晴れている。
『みなと町』にもだんだんと、春が近づいてきていた。

