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雨が好き
第86章 あこがれ

少し考えて、それが、『恋人ではない』ということを意味しているのかなと思い至った。
「え・・・あ・・・うん。正確に言えば・・・えと、彼の妹・・・さん?」
彼・・・という言葉にすごくドギマギする。
こんなふうに蒼人さんのことを口にするのも、初めてだった。
私の言葉に、耀さんは、あからさまにホッとした様子を見せた。
「耀さん・・・って、水際さんのことが・・・?」
さっきのことを思い出す。
水際さんを見つめる目、水際さんとお話している時の様子。
きっと、好きなんだなと思ったこと。
「え・・・えええ!!ち、違います!そういうんじゃなくて、なくて・・・・」
慌てて否定しても、声がだんだん小さくなっていく。
「違って・・・あの・・・」
そして、ポツリと、笑いません?
と。
私は、ぶんぶん、と首を振った。
駅前のちょっと空いたスペースにある公園で、自販機のホットココアを飲んで、ふたりで一休みすることにした。
公園は少しだけ暗くて、なおさら空がきれいに見える。
星が、キラキラと瞬いていて、
大柄なオリオンが、冬の街を見下ろしていた。
「え・・・あ・・・うん。正確に言えば・・・えと、彼の妹・・・さん?」
彼・・・という言葉にすごくドギマギする。
こんなふうに蒼人さんのことを口にするのも、初めてだった。
私の言葉に、耀さんは、あからさまにホッとした様子を見せた。
「耀さん・・・って、水際さんのことが・・・?」
さっきのことを思い出す。
水際さんを見つめる目、水際さんとお話している時の様子。
きっと、好きなんだなと思ったこと。
「え・・・えええ!!ち、違います!そういうんじゃなくて、なくて・・・・」
慌てて否定しても、声がだんだん小さくなっていく。
「違って・・・あの・・・」
そして、ポツリと、笑いません?
と。
私は、ぶんぶん、と首を振った。
駅前のちょっと空いたスペースにある公園で、自販機のホットココアを飲んで、ふたりで一休みすることにした。
公園は少しだけ暗くて、なおさら空がきれいに見える。
星が、キラキラと瞬いていて、
大柄なオリオンが、冬の街を見下ろしていた。

