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雨が好き
第86章 あこがれ
「あ!古谷さんも駅ですか?」
後ろからたたた、と駆けてきたのは耀さん、だった。

あれ?

「耀さん・・・行かなかったの?」
尋ねる。てっきり、水際さんと一緒に行ったのだろうと思っていたのに。
「あ・・・いや、えと。だ、大分酔っちゃったんで・・・」
ちょっと下を向いて、なんだか言いにくそうにしている。
だけど、理由は私とおんなじみたいだった。

2月の空はまだまだ冬の装いだ。
澄んでいて、酔って火照った頬には心地よい。

「毎年、あるんですか?学祭って」
え?みたいな顔をされるので、慌てて取り繕う。
「あ・・・わた・・・私は、その、大学って行ったことなくて」
はは・・・と。
その姿を見て、ふわんと耀さんは笑った。
「はい、毎年です。この時期ですね。あ・・・えと・・・」
耀さんが私の方を見る。なにか、言いたそうだった。

「なあに?」
考えてみれば、年下の子とこんなにお話するのって初めてかもしれない。どういうふうに振る舞ったらいいかわからない。これで、いいのかな?

「あの・・・古谷さんは・・・その、高槻先輩とは・・・友達・・・なんですよね?」

え?と思う。
それって・・・?
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