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雨が好き
第85章 耀一さん

「古谷さんも、打ち上げ、一緒にいらっしゃいませんか?」
耀さんが声をかけてくれた。
水際さんも行く、と言うし、ファッションサークルの人の何人もから誘われて、断れなかったのもあり、私は、彼らといっしょに打ち上げに参加することにした。
会場は大学近くにある、『多国籍料理』を売りにしているちょっと小洒落た居酒屋さんだった。
「はーい!ではでは!今年も無事に向陵祭が終わったことを祝して!」
耀さんが音頭を取り、グラスを掲げるようにして持つ。みんなもそれに倣ってグラスをあげて「乾杯」とあちこちで杯がぶつかる音がする。
みんなが楽しそうにおしゃべりしている中、
私はやっぱりちょっと静かになっちゃって。
私の右の人はその右の人と、
私の左の人はその左の人とおしゃべりしていて、
なんとなく、ぽつんとしてしまう。
ぼんやりと、見ていると、水際さんは久しぶりに会った後輩とお話に花が咲いているようで、キャッキャ、コロコロとさっきから笑いっぱなしだった。
そんな元気な姿を見ていると、なんとなく、こっちまで嬉しくなるから不思議だった。
耀さんが声をかけてくれた。
水際さんも行く、と言うし、ファッションサークルの人の何人もから誘われて、断れなかったのもあり、私は、彼らといっしょに打ち上げに参加することにした。
会場は大学近くにある、『多国籍料理』を売りにしているちょっと小洒落た居酒屋さんだった。
「はーい!ではでは!今年も無事に向陵祭が終わったことを祝して!」
耀さんが音頭を取り、グラスを掲げるようにして持つ。みんなもそれに倣ってグラスをあげて「乾杯」とあちこちで杯がぶつかる音がする。
みんなが楽しそうにおしゃべりしている中、
私はやっぱりちょっと静かになっちゃって。
私の右の人はその右の人と、
私の左の人はその左の人とおしゃべりしていて、
なんとなく、ぽつんとしてしまう。
ぼんやりと、見ていると、水際さんは久しぶりに会った後輩とお話に花が咲いているようで、キャッキャ、コロコロとさっきから笑いっぱなしだった。
そんな元気な姿を見ていると、なんとなく、こっちまで嬉しくなるから不思議だった。

