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雨が好き
第85章 耀一さん

【耀一さん】
「あ、耀に性別のこと、聞いたんだ?」
学園祭、一日目が終わった。
水際さんと電車で帰る途中。
「まあ、別に、内緒のことじゃないから言っても良かったんだろうけど・・・」
水際さんによると、久保田・・・くん?さん?は、体の性別と、心の性別が一緒じゃない人、とのことだった。
「一年生の時は男の子の格好してたんだけどね
でも、うすーくお化粧はしてたし、お洋服はなんとなくユニセックスっぽかった」
ユニセックスというのは、
男の子でも、女の子でも着られる服、という意味みたいだ。
「新歓のときにうちのサークルに来てさ、入れてほしいって。
最初はコスプレしたいのかな?と思っていたけど、
すぐに違うと分かったんだ。
女の子の格好をしたいんじゃなくて、
男の子の格好に違和感がある、みたい」
そして、サークルに入って、最初の夏が終わったとき、彼は完全な女の子の姿になっていたという。
「親と話し合ったみたい。
何かあったんだろうね・・・。
すっかりきれいになってて、私もびっくりして。
でもさ、いろんなお洋服が似合うんだ、これが」
それで、名前も耀一ではなく、『耀』って呼んでもらうことにして、
誰よりも熱心にサークルに参加していたそうだ。
「耀が部長になるのにだーれも反対しなかったみたい。それくらい、働き者」
明日もよろしくね、と言われて、お別れした。
「あ、耀に性別のこと、聞いたんだ?」
学園祭、一日目が終わった。
水際さんと電車で帰る途中。
「まあ、別に、内緒のことじゃないから言っても良かったんだろうけど・・・」
水際さんによると、久保田・・・くん?さん?は、体の性別と、心の性別が一緒じゃない人、とのことだった。
「一年生の時は男の子の格好してたんだけどね
でも、うすーくお化粧はしてたし、お洋服はなんとなくユニセックスっぽかった」
ユニセックスというのは、
男の子でも、女の子でも着られる服、という意味みたいだ。
「新歓のときにうちのサークルに来てさ、入れてほしいって。
最初はコスプレしたいのかな?と思っていたけど、
すぐに違うと分かったんだ。
女の子の格好をしたいんじゃなくて、
男の子の格好に違和感がある、みたい」
そして、サークルに入って、最初の夏が終わったとき、彼は完全な女の子の姿になっていたという。
「親と話し合ったみたい。
何かあったんだろうね・・・。
すっかりきれいになってて、私もびっくりして。
でもさ、いろんなお洋服が似合うんだ、これが」
それで、名前も耀一ではなく、『耀』って呼んでもらうことにして、
誰よりも熱心にサークルに参加していたそうだ。
「耀が部長になるのにだーれも反対しなかったみたい。それくらい、働き者」
明日もよろしくね、と言われて、お別れした。

