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雨が好き
第84章 学生の時間
広島県人会主催のお好み焼き屋さん
フットサルサークルのホットドックやさん
生物系学部主催の手作り発酵チーズ・・・なんていうのも

通り過ぎてきた広場では、青森県人会の人がねぶたを踊っていたり
外国語学部の有志が不思議なスポーツ(後で聞いたところ、カバディというらしい)を披露していたり

なんか、みんな、キラキラ
蒼人さんは、水際さんにこの時間をプレゼントしたくて
ちょっと無理をしてでも、就職をって、考えたのかな

『学生の時間』

それは、私が得られなかったもので
ちょっと、羨ましい感じがしてしまう

はい、と、ヨウさんが持ってきてくれたのは、
あったかいお蕎麦だった。

お金を・・・と言ったのだけど、
「私達のほうがものすごくお世話になっているので」
と受け取ろうとはしなかった。

「古谷さんのお陰で、ファッションサークルの出し物は大成功です」
そう言って笑ってくれる。

お蕎麦を食べながら、お話。

「古谷さんはずっと喫茶店を?」
「あ・・うん、そう。お父さんのお店で」
「すごい手際良かったですもんね」
「そ・・・そうかな」

しばらくお話して、ふと気がついて、改めて
「あの、私は古谷・・・みなと・・・ええと、部長さん?だよね?」
「はい、私は久保田」
そこで、一呼吸置いて、ちょっといたずらっぽく笑う。

「久保田 耀一」

・・・え?
耀一って・・・男の子・・・なの?

「ふふ・・・その顔。やっぱり、高槻先輩は何も言わなかったんですね?」

その顔はどこからどう見ても、女の子・・・だけど・・・

「私は男なんです。生物学的には・・・ね?」
そう言って、ヨウさん・・・耀一さんは、私に向かって、ウィンクをした。
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