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雨が好き
第83章 大学生
次はエスプレッソマシーンの使い方。
これも、一通り基本の使い方を教えて、あとはやってみてもらう。

「古谷さん、これであってますか?」
「うん・・・大丈夫」

「あの、ここのバルブって先に開けるんでしたっけ?」
「あ、それは、後で」
「あ、はい!」

「スチームはこれくらいで大丈夫ですか?」
「え・・・うん・・・もう少しかな?」
「わかりました・・・これくらい?」
「うん、そうそう」

こんな感じで、一通り教え終わった頃には、
最初の緊張を思い出すのが難しいほど、私は大学生たちと自然にお話をしていた。

ラテアートについては、一人では大変ということで、
水際さんと、お父さんが手伝ってくれた。

お父さんがエスプレッソとフォームミルクまでは作ってくれて、
ハートとリーフの作り方に集中できるようにしてくれる。

一度に二杯ずつできるので、私と水際さんとでラテアートのやり方を教えてみる。
やり方を簡単に教えて、やってみてもらって、
あとは、二回、三回・・・練習。

終わった頃には、多分みんな、ひとり5杯くらいコーヒー飲んでいた。
お腹、タプタプになっていないかな?

ちょっと、心配になってしまう。
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