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雨が好き
第83章 大学生

言ってしまったのだが・・・。
いざ、こうして8人の大学生を前にしたら、急に身体が固まってしまった。
頭は真っ白、
心臓はバクバク、
口はカラカラに乾いて、
両手は胸の前に組んだまま、まるで絡まってほどけなくなった糸玉みたいになってしまっていた。
ちらりと、お父さんを見る。
・・・お父さん・・・じっと、私のことを見ている。
反対を見る。
水際さんが、目をキラキラさせて、拳をぐっと握って・・・
あれはきっと、『みなとちゃん、ガンバって!』って応援してくれている。
みんなが、応援してくれている。
クリスマス会の時に頑張ったみたいに
私・・・頑張れる・・・かな。
首には蒼人さんからクリスマスディナーのときにもらったネックレスが。
私のための雪の結晶。
ぐっと、手に力を入れる。
ずっと、ずっと、できない私じゃダメだ・・・
そう、思った。
息を吸う。一回吐く。
もう一回。
目を閉じて、開く。
落ち着いて・・・落ち着いて・・・
やっと手が動くようになる。
少しだけ震える手で、エプロンのポケットから紙を取り出した。
今日のために、蒼人さんがいっしょに考えてくれた、『プログラム』だ。
二つ折りの紙を開く。そこにある、蒼人さんが書いてくれた文字。
頑張れって、言ってくれている気がする。
いざ、こうして8人の大学生を前にしたら、急に身体が固まってしまった。
頭は真っ白、
心臓はバクバク、
口はカラカラに乾いて、
両手は胸の前に組んだまま、まるで絡まってほどけなくなった糸玉みたいになってしまっていた。
ちらりと、お父さんを見る。
・・・お父さん・・・じっと、私のことを見ている。
反対を見る。
水際さんが、目をキラキラさせて、拳をぐっと握って・・・
あれはきっと、『みなとちゃん、ガンバって!』って応援してくれている。
みんなが、応援してくれている。
クリスマス会の時に頑張ったみたいに
私・・・頑張れる・・・かな。
首には蒼人さんからクリスマスディナーのときにもらったネックレスが。
私のための雪の結晶。
ぐっと、手に力を入れる。
ずっと、ずっと、できない私じゃダメだ・・・
そう、思った。
息を吸う。一回吐く。
もう一回。
目を閉じて、開く。
落ち着いて・・・落ち着いて・・・
やっと手が動くようになる。
少しだけ震える手で、エプロンのポケットから紙を取り出した。
今日のために、蒼人さんがいっしょに考えてくれた、『プログラム』だ。
二つ折りの紙を開く。そこにある、蒼人さんが書いてくれた文字。
頑張れって、言ってくれている気がする。

