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授乳の手ほどき
第1章 はじまり
「ああっ、いた……い、いや……」

いつものおどおどとした老婆はどこに行ったのか。両手で乳房を締め上げ乳首を歯で引っ張り出す。目を血走らせ、鼻息も荒く、興奮して乳に吸いつくその様は、そう最初の出会いの時のような、いやそれよりも更に狂気すら感じさせる姿だった。

娘は激しく食いついてくる老婆と、疲れながらも一向に諦めない猫に両方から乳首を責められ、脳天が飛ぶような感覚に全身を支配されていた。
いつしか彼女は「あん、あ……ん」と淫らな鳴き声を上げながら、乳房と腰をはしたなく振る。

伸しかかる重みと乳首にからみつく激しい痛みに苦しみながらも、全く抵抗しないどころか、喜んでいるようにも見える表情を浮かべていた。

そう、彼女は両方の乳に吸い付いてくる二つの頭を目の端にとらえ、この二つの口の為に自分の胸から乳が出てくることを願うまでになっていたのだ。



そして、奇跡が起きたのである。

毎日、毎夜、根気よく吸われ揉まれた彼女の乳房は、出産経験もないのに母乳が豊富に湧き出るようになっていた。
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