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授乳の手ほどき
第1章 はじまり
「にゃあ」

「美味しい?」

ふふっと笑って、娘は目を閉じ猫の舌先に身を任せた。

ふがふがと鼻息を鳴らし乳首に夢中になる猫。

小さい猫がすることだ。噛み付くように吸ってきても大きな痛みは感じなかった。舐めまわし吸い付いてくる小さな口が甘美な痛みと快感を与えてくる。彼女はうっとりとされるがままになっていたが、出てこない乳に苛立ったのか猫は激しく乳首を引っ張りしごき始めた。

「あっ」

とうとう激しい痛みを感じて娘は呻き声をあげた。だが猫を振り落とすことはしない。

「あ……ん、う……ん、ん……」

彼女は猫が吸いやすいように体勢を変えながら、苦痛を声を出すことで耐えていた。

猫と娘が出ない授乳に焦りと疲れを見せ始めた頃、その様子をずっと物陰から盗み見ていた老婆がふらふらと娘のそばにやってきた。

娘は嬌声を抑えているようで少しも抑えられず大きな声で鳴いていた。

清楚で心根も優しい財力も何もかもある娘が、小さな猫にいたぶられいいようにされ、それでも耐え生々しい声を隠しもせず乱れている。

老婆はごくりと喉を鳴らし、疲れてぐったりとしている娘の猫が吸い付いてない方の乳を鷲掴みにした。

「ああっ」

娘は首を仰け反らせて悲鳴をあげた。

老婆は痛がる娘を無視して両手で乳房を力いっぱい揉みしだく。

「良い乳を出すためじゃ、我慢せえ」

いつもの卑屈な老婆ではなかった。

「いた……いわ」

「我慢するんじゃ」

容赦なく片手で乳房を揉みほぐしながらもう片方の手で乳首をこね回し、その度に娘の体がビクンと跳ねる。

「ああっ」

柔らかな乳房と乳首は老婆の手の中で面白いように形を変えた。

ついに弄りまわして赤く腫れてきた乳首に、老婆はむしゃぶりつくように食らいついた。それからそのまま歯をギリギリと立てしごき出すように吸い始めた。
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