この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
天狐あやかし秘譚
第92章 寤寐思服(ごびしふく)
☆☆☆
風呂から上がり、俺が体を拭いている間、日暮はドライヤーで髪の毛を乾かしていた。タオルを巻いたまま洗面台で髪の毛を乾かしている彼女を見て、俺はまたしても、不思議な気持ちになっていた。
「何?どうしたんですか?」
不意に振り返り、日暮が言った。俺が見つめているのに気づいたからだった。
「あ・・・お化粧・・・落ちちゃって・・・その・・・」
確かに頬にはいつものそばかすが見えていた。でも、どちらかというと、俺はそっちの顔、素顔に近い日暮のほうが『好き』・・・だった。
だから、「化粧していない顔の方が・・・いいから」と言ったのだが、「もう・・・失礼ですよ?」と言われてしまう。
少し考えて、言い直した。
「化粧していない顔も、すごく好きだ」
そう言ったら、日暮はちょっと目を逸らして、「もう・・・っ!」と小さな声で言った。
その顔がやっぱりとてつもなく可愛くて、風呂上がりのいい匂いに我慢ができなくなって、俺は彼女をまた、強く抱きしめてしまう。そのまま、二人で自然とベッドに向かい、もつれあうようにしてそこに倒れ込んだ。
「あっ♡・・・お肌の手入れとかもしなくちゃっ・・・なのに・・・」
そんなのを待つことなんて、とてもできそうになかった。今度は俺の方から日暮の口に自分の唇を押し付けていく。日暮が少しだけ舌を出してきたので、俺は欲望も赴くまま、それに自分の舌を絡ませていく。こんな頭の中まで痺れるようなキスをして、俺のモノがまた、むくむくと元気を取り戻してしまった。
「あ・・・の、私・・・は、初めてだからっ!」
キスを交わしながら、息を切らせて言う日暮に、俺もそうだと言ってやる。背中に彼女の手が回り、俺の身体を引き付けてくる。裸の身体同士が密着して、それだけで、優しく心地良い気持ちになる。
もっと・・・もっとほしい・・・
ろくに動かない右手に代わって左手が自然と彼女の秘所に伸びる。そこは思っていたよりも熱くて、湿っているというのを通り越して、柔らかくとろとろに蕩けていた。本当に、どこまでが肉でどこからが割れ目なのかも判然としないほどだった。
「お願い・・・私の・・・私の初めてを・・・もらってくださいっ・・・♡」
風呂から上がり、俺が体を拭いている間、日暮はドライヤーで髪の毛を乾かしていた。タオルを巻いたまま洗面台で髪の毛を乾かしている彼女を見て、俺はまたしても、不思議な気持ちになっていた。
「何?どうしたんですか?」
不意に振り返り、日暮が言った。俺が見つめているのに気づいたからだった。
「あ・・・お化粧・・・落ちちゃって・・・その・・・」
確かに頬にはいつものそばかすが見えていた。でも、どちらかというと、俺はそっちの顔、素顔に近い日暮のほうが『好き』・・・だった。
だから、「化粧していない顔の方が・・・いいから」と言ったのだが、「もう・・・失礼ですよ?」と言われてしまう。
少し考えて、言い直した。
「化粧していない顔も、すごく好きだ」
そう言ったら、日暮はちょっと目を逸らして、「もう・・・っ!」と小さな声で言った。
その顔がやっぱりとてつもなく可愛くて、風呂上がりのいい匂いに我慢ができなくなって、俺は彼女をまた、強く抱きしめてしまう。そのまま、二人で自然とベッドに向かい、もつれあうようにしてそこに倒れ込んだ。
「あっ♡・・・お肌の手入れとかもしなくちゃっ・・・なのに・・・」
そんなのを待つことなんて、とてもできそうになかった。今度は俺の方から日暮の口に自分の唇を押し付けていく。日暮が少しだけ舌を出してきたので、俺は欲望も赴くまま、それに自分の舌を絡ませていく。こんな頭の中まで痺れるようなキスをして、俺のモノがまた、むくむくと元気を取り戻してしまった。
「あ・・・の、私・・・は、初めてだからっ!」
キスを交わしながら、息を切らせて言う日暮に、俺もそうだと言ってやる。背中に彼女の手が回り、俺の身体を引き付けてくる。裸の身体同士が密着して、それだけで、優しく心地良い気持ちになる。
もっと・・・もっとほしい・・・
ろくに動かない右手に代わって左手が自然と彼女の秘所に伸びる。そこは思っていたよりも熱くて、湿っているというのを通り越して、柔らかくとろとろに蕩けていた。本当に、どこまでが肉でどこからが割れ目なのかも判然としないほどだった。
「お願い・・・私の・・・私の初めてを・・・もらってくださいっ・・・♡」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


