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天狐あやかし秘譚
第92章 寤寐思服(ごびしふく)
そう、これまでふわりとした服を着ているところしか見ていなかったから気付かなかったが、日暮の胸は大きかったのだ。女性の胸の大きさをどう表現していいかわからないが、少なくとも俺の手、片手で包み込める大きさではないことはタオル越しにでも分かってしまう。

た・・・谷間が・・・

考えてみれば俺は、10代からこっち、訓練と修行に明け暮れていた。陰陽博士になってからは音楽を趣味としてやり始め、バンドのマネごとみたいなことを仲間とやることはあったけれども、メンバーは皆、男性。俺自身はこんなナリをしているが、女性に関する経験など皆無であった。

そんな俺に、日暮のこの『谷間』はあまりにも刺激的に過ぎた。

「いや・・・あ・・・っ!」

思わずそちらから目を背けて、湯船に顔を沈める。

「タオルお持ちしたので、は・・・恥ずかしければ、これでっ!」

そう言いながら、タオルを差し出したとき、小声で、『私は全然構わないんですけどっ・・・』と言っていたのを、俺の耳はばっちり捕らえてしまっていた。

あらぬ想像をしたせいで、俺の下半身が、ちょっとすぐには風呂から上がれないような状態になってしまい、なおさら困惑する。

さりとて、これ以上浸かっていたらのぼせそうだ・・・。

ええい・・・ままよ!

一応タオルで隠しながら、風呂から上がる。そのまま日暮の方に目をやらないように注意しながら、椅子に座り背中を彼女に向けた。

チュッコ、チュッコとボディソープを出す音。
くちゅくちゅとスポンジを泡立てている様子。
そっと優しく背中を撫でられて、そのあまりの刺激の弱さに、くすぐったく感じてしまい、ビクンと身体が跳ねそうになる。

「あ・・・っ!す、すいません・・・くすぐったかかったですか?」
「あ・・・ああ・・・」
「もう少し強くても大丈夫ですか?」

そんなことを言い合いながら身体を洗われる。背中が終わったら肩、そして、右腕と左腕。痛みがあると思ったのか、右腕のときはことさら弱く、泡を乗せるくらいの撫ぜるような感じで洗われたものだから、かえって妙な気分になってしまう。

そして、前に手を回して胸のあたりやお腹のあたりを洗われると、困ったことに彼女の豊かな胸が背中に押し付けられる格好になる。

こ、これ・・・い、意識していないのか・・・?
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