この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
unbalance
第30章 個室



 私が頷くと、あちゃー、と相馬は声を上げた。

「俺、霧野が行きたいと思ってめっちゃ気ぃ遣ったんだけど……」

「……なにそれ」



「だってさあ、昨日、俺が予定変更したいって言ったとき、霧野は嫌な顔一つしなかったからさあ」

 だって、嫌じゃなかったし。

「俺も、行くなとは言えなくてさあ……でも結局こんな時間に引き止めてさあ……」



 片手で顔を覆いながら悔しがる相馬は、何だかすごく相馬らしくて、可愛かった。



「まじごめん。こんな時間に」

「いいよ、残業してたらこの時間まだ会社だし」

「いつも、そんな遅くまで残業してんの」



「毎日じゃないよ?」

 私は慌てて否定する。

「だといいんだけど」

 と、相馬は私を窺って、



「まあ、だから、正直冷やかしというか……あんまりよくない気持ちで野次馬しに行って」

 話を戻した。

「よくない気持ち?」


/387ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ