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第30章 個室



「それくらい残業して資料作るぐらいのやる気を見せろ、みたいな?」

「あれは、時間さえかければ作れるレベルのものじゃないよ」

「そうかなあ……」

「誰にでも作れる資料じゃないから、今日もわざわざ呼んでもらったんだろ」



 そう、なんだろうか。
一週間前、相馬に言われるまで考えたこともなかった。
みんな、早く帰ることを優先してるからここまでやらないんだと思っていた。

私は要領が悪いから、外回りから逃げてるから、手の抜きかたがわからないから、仕事を断れないから、こんなに残業しているんだと思っていた。



「飲み会、楽しかった?」

 相馬の何の気なしのひとことに、むっとして私は顔を上げた。

「楽しいわけないじゃん」



 すると、相馬は素で驚いた顔をする。

「え? でも、資料褒められてきたんでしょ?」



 そうだけど……。



「だとしても、苦手なのよ」

「……もしかして、行きたくなかった?」


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