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The Bitch (ザ、ビッチ)
第8章 エピローグ  『わたしの好きに...』
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「あっ」
 すると店を出た角の電柱の陰に、彼、斑鳩くんが立っていた。

「あら…」
 わたしは驚きのリアクションをせずに、ごく普通に、そして意外でもなく、当たり前の様に…
 抑揚を押さえた声音で呟いた。

 逆に斑鳩くんはそんなわたしの冷静な反応に不意を突かれたみたいに…
「あ、い、いや、す、すいません」
 と、キョドった反応をしてくる。

 別に、彼、斑鳩くんがここでわたしを待っているとは、本当に、微塵にも思ってはいなかったし、予想もしてはいなかった…
 ただ、この待っている、待ち伏せされた…
 という経験を何度となくしていたから、さほど驚かなかったのである。

 このバーを出た角に立つ電柱は…
 こうしたわたしを店の中で口説き切れずに諦め切れなかった過去のオトコたちが何度となく、電柱の影で待ち伏せ、わたしを待っていた…
 そんな未練のジレンマに焦れ、最後のあがきと、待ち伏せするにはちょうど良いらしいのだ。

 そしてこのキョドるという動揺を見せている彼も、過去のオトコたちと同様に…
 わたしを諦めきれずに、この電柱の陰でバーのドアを見つめ…
 ラストチャンスへの焦りとジレンマと戦いながら、わたしを待っていたのであろう。

 それはわたしへの最大の賛辞といえ…
 それに過去、一度や二度ではないからこそ、この待ち伏せに対して嫌悪感は感じてはいない。

 むしろ、今夜の彼、斑鳩くんの想いを想像できて…
 可愛いくらいに感じてしまっていた。

 だから…
「あら、わたしを待っててくれたの?」
 と、昂ぶりよりは、半分揶揄いの意味を込めて、そう敢えて優しく、そして艶気を目に込めそう囁いた。

「あ…い、いや、あの…」
 キョドりはまだ収まらないみたい…

「あ、そう、待ってくれていたわけじゃないんだぁ」
 これはわたしの無意識な…
 いや、沸き起こるビッチな昂ぶりからのコトバ。
 
 やはり、まだまだ、ビッチな性分は簡単には消えない…
 ましてや、わたしはこの斑鳩くんを完全に見下している訳であるから、緊張感すら全く無い。

「あっ、い、いや……ま、待ってましたぁっ」
 必死な声音である。

「ふぅん、待ってたのぉ、でも、なんでかなぁ?
 だってぇ、すんなり帰ったわよねぇ」
 意地悪な、ビッチな、衝動は止まらない、いや、次から次へと沸き起こってきていた…

 

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