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The Bitch (ザ、ビッチ)
第8章 エピローグ  『わたしの好きに...』
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「……………という訳でさぁ、朝からジム行ったり、エステにも通い始めたのよ…」
 わたしはその夜『バービッチ』に行き、朝からの顛末を彩ちゃんに話していく。

「ええ、そうですかぁ…
 そんな悠里さんはぁ、まだまだ若く見えるしぃ、キレイな美人さんですけどねぇ…」
 と、彩ちゃんは予想通りに、歯が浮くようなお世辞を言ってくれる。

「ううん、今朝の顔なんて、例え彩ちゃんにだって見せられないくらいにブサイクだったのよぉ…だからこれじゃダメだってさぁ」
「でもぉ泣き腫らしたらぁ誰だってブサイクですよねぇ」
 と、彩ちゃんは笑いながら呟くのだが…
「あっ、えっ…」
 どうやらなにかに、いや、つい口が滑り、気付かれてしまったみたい。

「えっ、泣き腫らしたってぇ?」
「あっ、いや、それは………」
 思わず言い澱んでしまう。

「え、あっ、ゆ、悠里さんがぁ………」
「い、いや、ち、違うから…」
 だが、照れ臭くて、いや、恥ずかしくて言いわけもできない。

「えぇ、ゆ、悠里さぁん」
 すると、なぜか彩ちゃんは目をキラキラと輝かせてわたしを見てくる。

「えぇ悠里さんはぁ、やっぱりぃ、フツーのオンナになったみたいですねぇ」
 と、また、この前のわたしにはやや意味不詳のコトバを言ってきた。

「フツーのオンナ?」
「はいフツーの…ですぅ、でもぉそれってぇいいこと、ううん、いい兆候だと思いますよぉ」
「え、いい兆候って?」
 問い返す。

「はいいい兆候…つまりイイオンナ、ううん、いい女になる、変わりつつあるってことですよぉ…」
「イイオンナ…いい女?」
 さっぱり分からない。

「はい、いい女ですよぉ…
 今に分かりますってぇ…」
「え…」
 いや、本当に分かるのだろうか?

「うん、だからぁ、これからも悠里さんの好きにして、すればいいんですよぉ」
 悠里さんの好きにする…
 彩ちゃんはまたそう言ってきた。

「す、好きに?」
「はい、悠里さんの好きに……今にわかりますからぁ…」
 本当に分かる時が来るのだろうか?
「だからぁ、とりあえずぅ、ジムやエステに通ってぇ、自分磨きしてぇ、あ、それに仕事もバスケもあるじゃないですかぁ…」
「あ……う、うん…」
 いつも迷ったら彩ちゃんに訊いていた…
 そしていつも間違ってはいなかった。
 
 だから、これからも信じよう…
 
 


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