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The Bitch (ザ、ビッチ)
第8章 エピローグ  『わたしの好きに...』
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 ぐしゃぐしゃの髪…
 泣き腫らした瞼…
 涙で崩れた化粧…
 ビリビリに破けているストッキング。
 そこに居るのは醜いオンナの姿……そのもの。

 あぁなんてブス…
 なんてキモいの…
 なにがこんなに醜くくて、なにがビッチよ…
 この醜くさに絶望してしまう。

 絶句してしまっているのだが…
「……………」
 うわぁぁぁ…………
 心の中では悲鳴を絶叫していた。

 これが…
 この姿こそが…
 本当のわたしの姿なんだ…

 少しは、ううん、自分では、まあまあのイイオンナのつもりでいた…

 だが、この姿見という現実を正確に写す鏡に映るわたしのリアルは…
 まさに38歳という年齢の醜いオンナの姿。

 なにがビッチよ…
 ただのババァじゃないか…
 ビッチなんて称号は、イイオンナだからこそ…
 美しい、艶気のあるオンナだからこそ…
 栄える称号であり、通称として認められるのに、このリアルなわたしのこの醜くさは……
 と、わたしは絶望と、焦燥と、自虐な想いに打ちひしがれてしまっていた。

 幸い今日は仕事が休み…
 わたしはあまりの衝撃に、再び、横になり、目を瞑る。

 すると脳裏には…
 また再び、和哉、ううん、ビッケの姿が、笑顔が瞼の裏に浮かび上がってきた。

 こんなんじゃ…
 こんな醜くさだったら…
 偶然にそこいらで再会をしても…
 万が一、どこかで見掛けられたとしても…
『百年の恋が一気に醒める…』という諺の如くに、呆れ、嫌われてしまう。

 和哉は、あんな別れ方をしたのだから…
 いや、あんな突然のフラれ方をしたのだから、彼の心の中にはまだ必ずわたしという存在感がいるはずなんだ。
 そして間違いなく、過去の思い出が美化されるみたいに…
 わたしという存在感は、より美しく、イイオンナとして和哉の心に生きて、存在し続けている、いや、いくはずなんだ。

 それなのに、こんなに醜い、中年オンナのババァでは………

「ダメだ、イヤだっ」
 わたしはそう叫び、カラダを起こす。

 ダメだ、イイオンナにならなくてはっ…
 心がザワザワと騒めき、高鳴り、昂ぶってきていた。

 よしっ、イイオンナに生まれ変わろう…
 イイオンナになるんだっ…
 わたしは立ち上がり、一度この自虐的な心をリセットし、気持ちを切り替える為にも…
 シャワーを浴びる。

 


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