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”She”
第3章 梨花さんとの関係がバレる。梨花さんと愛を確かめ合うセックス。
「具合悪いの?」

「ううん。元気、大丈夫っ・・・だって」

時折受話器に鼻息が入って、
ボボッというノイズが響いてい来る。

ぜんそくの発作みたいな、
苦しそうな感じだ。

「風邪ひいたの」

「ううん。大丈夫」

「梨花さん、久しぶりだね」

「ひさしぶり。なかなか連絡できなくて」

「忙しいんでしょ。大丈夫だって。こっちも試験とかあって勉強してたから」

「そっか、あ」

「・・・梨花さん?」

「あ、ごめんね、フロアで呼んでる・・戻らなくちゃ」

「梨花さん?」

「やめっ・・」

がちゃん。

受話器が置かれる音で耳が痛くなった。

「なんだよ・・」

少し腹が立ったが、すぐに考え直した。

いつも落ち着いてる梨花さんが、
様子がおかしい。
怒ってるわけでもなさそうだったし・・・

(困ってる?)

梨花さんは受話器を置く間際、遠くで何か言っていた。

「<やめ・・>って言ってなかったか?」

僕ははっとした。
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