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千一夜
第48章 第7夜 訪問者 正体
 細川忠興という戦国武将がいた。妻の名前は玉子。玉子ではイメージがわかない。妻の名はガラシャ。細川ガラシャ。
 ガラシャは明智光秀の三女で、いわゆる本能寺の変で忠興は窮地に立たされることになる。本来ならお家のためにガラシャを離縁するところなのだが、忠興はそれをせずガラシャを幽閉するにとどめた。申し訳ないが、その後忠興がどういう人生を辿ったのかは、歴史を調べていただきたい。
 ただこの忠興、私同様たいそう嫉妬深い男だったようで、ガラシャを見た庭師を切ったとか切らないとか。
 焼きもち焼きの私から見れば、忠興は男の中の男だ(もちろん法治国家ならば、いかなる場合も人を殺めることは絶対に許されない)。
 戦国時代と現代では嫉妬の利用法が大きく違う。嫉妬から怒り、怒りから暴力、戦国の世ならこれはこれでありなのだろう。
 では現代はどうなのか(と言うより私の場合はどうなのか)? 嫉妬から怒り、そして嫉妬によって生じた怒りは性的興奮を高めるための材料に変換される。
「あんな格好するのは絶対に許さないからな」
 あんな格好とは、面積の小さなビキニを着て衆人環視の中でポーズをとるフィジークというやつだ。
「……」
 咲子は答えない……。「うっ、うっ」と小さく声は漏れている。
 後背位で私と咲子は繋がっている。
 ドッグスタイル、あるいはバックと言うこともある。私はこの体位が一番動物的だと思っている。雄が雌を征服した感じが一番強い体位。雌を支配する体位。
 小さいときに見た犬の交尾が頭を過る。雄犬が雌犬の腹を抱える。挿入したペニスに快感を与えるためにひたすら雌の性器を突き続ける。子孫を後に伝えるための交尾。何千年と変わらない雄と雌のエロス。
 私も獣のように咲子のおま〇こを後ろから突く。ただ、私は人間で犬ではない。だからドッグスタイルで腰を動かすだけではなく、咲子の背中を舐めたり、アナルを覗いたり、体を咲子の背中に被せて咲子の体から立ち上ってくる雌の発情した匂いを嗅ぎながらピストン運動を繰り返す。
「おい、何とか言え!」
 征服者の声は大きくて強い。
「……」
 咲子はまだ答えない。それでいいい、簡単に答えられたらつまらない。それに私はこう思っている。従順な言葉など必要ない。抵抗しろ、私の願いを拒否してくれ。私が求めているのは「嫌だ」という言葉だ。
「おい!言え!」
「バカ」
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